2016 / 12 / 02 Release
2016.12.2 Release
¥2,000 + tax
PCD-20371
P-VINE Records
Open 18:00 / Start 18:30
Adv ¥2,500 / door ¥3,000
Act : For Tracy Hyde , nakanoise , ・・・・・・・・・ , Special Favorite Music
Open 18:00 / Start 18:30
Adv ¥2,000 / door ¥2,500
Act : For Tracy Hyde , Lady Flash , Balloon at dawn , THE FULL TEENZ
DJ : DJ bghs ( boyfriend's dead )
Recommendation Comments
For Tracy Hyde『Film Bleu』によせて
この青春の煌きや焦燥感に溢れる作品は、ポップだ。どこまでもデザインされながらも、そのデザイン性自体に目や耳が奪われないのは、優れたポップの条件だ。
初々しさを優れた表現にするのは、初々しさではない。
瑞々しさを美しく引き立てるのは、瑞々しさではない。
同様に、感情を芸術として形作るのは、感情じゃない。
それは、技術やマナー、デザイン性、そして意思だと思う。
分数コードやテンションコードの使い方、徹底された曲構成のマナー、楽器隊とボーカルの音像処理の対比、それによって、より映える歌詞に散りばめられた数々のモチーフ、あげたらきりがないけれど、隅から隅まで行き届く美意識に執念めいたものすら感じる。これは凄い。
はっきり言って、この作品は、優れています。然るべき命題を、然るべき方法で、何一つマグレでなく意思を持って音楽として作り上げた彼らを、リスペクトします。あとは売れるだけ。
優れた青春映画を観てるかの様に、淡く、胸を締め付けられる瞬間、刹那を鮮やかに切り取ったアルバム。
儚く、キラキラしている。ジャンルレスで、たくさんのリスナーがこの淡さに反応するだろう。
こういうバンド、学生時代に組みたかった…!
ドリーミングで青くこんがらがったギターとキュートな女の子ボーカル。青春してて羨ましいです!
水色、天色、群青色、瑠璃色、藍色、
いろいろな種類の青さが滝のように押し寄せてくる一枚。
この青さは「なんちゃって」じゃない根っこからの青さだなと思います。
曲と歌詞がとても良いのは言うまでもなく、
ハッピー、バッド、どちらへも進みそうな物語を
eurekaさんが歌って救いのあるものにしてくれている気がします。
いろいろな時期や季節を想像させてくれる、
あるいは思い出させてくれるような浸透力の高い曲たちが、
たっぷり一枚に収まっていると言う、とても有り難いアルバム。
語彙の無い素直な感想で申し上げますと、青さスパイラルがすごい。